エルフトークン(ELF)は2024年2月に国内の取引所でIEOを実施。
それをガバナンストークンとするブロックチェーンゲームが「エルフの森」です。
どんな位置づけなのか、将来性はどうなのかを考察するために調べてみました。
「エルフの森」はブロックチェーンゲーム
Web3と称されるブロックチェーンゲーム。
暗号資産の技術を用いてゲーム内のアイテムやキャラを「NFT(資産的価値のある)」として管理できるのが特長。
獲得したアイテムをプレイヤー間で自由に売買したり、別のゲームに持ち出したりできる。
また、仮想通貨をゲーム内通貨として稼ぐ「Play to Earm(遊びながら稼ぐ)」の仕組みも注目されており、データの改ざんが極めて困難なブロックチェーンの技術を生かしたものです。
エルフの森の運営会社
Aptos Japan株式会社
決算情報
単位:千円
2025年9月時点
売上高 49,496
経常利益 -153,110
当期純利益 -153,128
2025年3月期
売上高 278,372
経常利益 -622,155
当期純利益 68,275
2024年3月期
売上高 1,615,303
経常利益 211,856
当期純利益 149,379
2023年3月期
売上高 718,303
経常利益 -250,278
当期純利益 -449,270
コメント
THE LANDエルフの森を開発・運営していた株式会社Hash Paletteは、2025年6月にAptos Japan株式会社(アプトスジャパン)へ社名変更。
アプトスジャパンの財務データから、IEO(Initial Exchange Offering)の実施時期とそれに伴う事業構造の変遷が鮮明に読み取れます。
財務状況の分析
2024年3月期(成長・安定期) 売上高が約16億円とピークに達し、経常利益も約2.1億円の黒字を計上しています。この時期はIEOの準備または実施に伴う受託・コンサルティング業務、あるいは関連事業が収益の柱として機能していたと考えられます。
2025年3月期(転換期) 売上高が約2.8億円へと急減し、経常利益も約6.2億円の大幅赤字に転落しました。しかし、当期純利益は約6,800万円の黒字を確保しています。これは、保有する暗号資産(トークン)の売却益や評価換えなどの特別利益が計上された可能性が高く、IEO実施後の資産流動化による一時的な利益確保が推測されます。
2025年9月時点(現況) 売上高は約5,000万円に留まり、赤字幅も継続しています。IEOによる一過性の収益が落ち着き、現在はエコシステムの拡大や次なる収益モデルの構築に向けた投資フェーズ(先行投資)にあると言えます。
総括
IEOを契機に資産構成は改善されたものの、本業の営業収益は減少傾向にあります。今後はIEOで得た資金や知名度を活用し、いかに持続可能な実需サービスを確立できるかが再成長の鍵となります。
ブロックチェーンゲームを取り巻く環境
一番懸念される事象としていつまでサービスが続くか。2025年はWeb3ゲームの相次ぐサービス終了でその影響が心配されました。
サービス終了したWeb3ゲームの期間
| ユニスタ | 2ヶ月9日 |
| TOKYO BEAST | 2ヶ月15日 |
| PolkaFantasy | 3ヶ月 |
| THE CHAIN HUNTERS | 4ヶ月 |
| かんぱに☆ガールズRE | 4ヶ月 |
| SLEEFI | 4ヶ月 |
| エルゴスム | 5ヶ月半 |
| Climbers | 6ヶ月 |
| 魁三国志大戦 | 6ヶ月 |
エルフの森はまもなく2年目に突入する事から、ブロックチェーンゲームの中ではそれだけで成功している部類かもしれません。
今後はエルフトークンの価値の回復がクリティカルポイントではないでしょうか。

